2020年度関西独立リーグ公式戦ルール
2020.5KDL運営委員会・審判部
◆ 公式戦開催方式
- 通年の1 ステージ制とし、6〜10 月までの間、4 球団10 回戦総当たりのリーグ戦、計60 試合を行います。(1 チーム30 試合。うちホームゲーム 15 試合)
*雨天振替は行いません。 - リーグ戦終了後、チャンピオンシップゲームを開催します。(後述)
◆ リーグ戦順位決定方法
- 順位は、勝率により決定します。 〔勝率=勝数÷(勝数+負数)〕
- 同率の場合は、
(1)当該チーム間の対戦成績
(2)当該チーム間の直接の対戦成績(勝敗数)
(3)全試合のチーム打率により順位を決定します。
(4)前3項によっても順位が並ぶ場合は、同順位とする。
◆ チャンピオンシップ開催方式
- 通年リーグ戦の1位チーム対2位チームで開催します。
- 1位チームに1勝のアドバンテージを与えて開催します。
- 先に2勝したチームを優勝とします。
◆ 試合方式
- サスペンデッドゲームは行いません。(コールドゲームの勝敗は野球規則7.01g4注のとおり)
- 指名打者制(野球規則5.11)を採用します。
- 〔リーグ戦〕同点時の延長戦は、次の条件つきで行います。
- 試合開始から2時間45分以内であれば、延長回に入ります。
- 最大11回を終わってなお同点の場合は、時間に関係なく引き分けとします。
- 〔チャンピオンシップ〕9回を終わって同点の場合、10回からタイブレイクを決着がつくまで行います。
◆ 球場事情による時間制限
臨時措置として、試合に制限時刻を設ける場合があります。その場合、制限時刻を迎えた時点で継続中のイニングの終了をもって試合を打ち切ります。 制限時刻を設けた試合では、球場の場内アナウンスにてその旨をお知らせします。
◆ 選手・コーチ・審判員の人数
- 各チームの支配下登録選手数は最大30名、うちベンチ入りは最大25名です。
- 各チームの支配下登録コーチ数は制限なし、うちベンチ入りは最大2名です。
- 審判員は原則として2人制で行います。
◆ 臨時代走
KDLでは、走者が負傷した場合に、中断時間の短縮などを考慮し、審判員の判断で「臨時代走」を活用します。このときの臨時走者は「オーダーの中で打順が一番遠い者(捕手・投手を除く)」です。
◆ タイトル規定数
- 規定打席数は、 チーム試合数×2.5(打席) です。
- 規定投球回数は、チーム試合数×1(イニング) です。
以上
2020年シーズン審判部
[1]:年齢 [2]:球歴/最終学歴 [3]:KDL年数(他の独立Lの 年数) *氏名の前の#は袖番号審判長
■#17 竹本 裕一
(たけもとひろかず)
[1]:62歳 [2]:高槻高〜京都大・院〜ジムエバンス審判学校 [3]:3年目審判員
■#5 籾山 創
(もみやまはじめ)
[1]:41歳 [2]:交野高〜大阪電気通信大中退 [3]:通算6年目(IL2年、旧関独4年)■#8 戸本健一
(ともと けんいち)
[1]:34歳 [2]:山城高 [3]:5年目■#11 高橋 英夫
(たかはし ひでお)
[1]:51歳 [2]:御影工 [3]:7年目(旧関独5年)■#18 吉岡 敦史
(よしおか あつし)
[1]:36歳 [2]:サマーフィールド高〜カリフォルニア州立工科大〜ジムエバンス審判学校〜米国マイナーリーグ審判 [3]:3年目(MiLB 2年)■#19 大瀬戸 祥浩
(おおせと よしひろ)
[1]:49歳 [2]:西宮南高 [3]:2年目■#23 山田 幸英
(やまだ ゆきひで)
[1]:25歳 [2]:関西情報工学院高 [3]:3年目■#25 高橋 由樹
(たかはし よしき)
[1]:21歳 [2]:泉尾高 [3]:4年目■#26 前畑 健児
(まえはた けんじ)
[1]:45歳 [2]:大津高 [3]:2年目(旧関独3年、BCL4年)■#30 渡辺 信雄
(わたなべ のぶお)
[1]:42歳 [2]:厚木南高〜専修大中退 [3]:2年目■#48 片山 翔也
(かたやま しょうや)
[1]:25歳 [2]:桜塚高 [3]:通算3年目(BCL 5年)育成審判員
■#21 塩崎 雄己
(しおざき ゆうき)
[1]:19歳 [2]:神戸星城高〜香川大学(在) [3]:2年目*年齢は2020年4月1日現在。
2020/06/02 現在
審判長挨拶
関西独立リーグを応援していただきありがとうございます。
審判部としても、メンバーがNPBを目指したり、海外に飛び出していったり、世界中で通用する審判力を身につけられる場でありたいと思っています。
そこで、本リーグは基本的に2人制審判でゲームを運営しています。
「野球は、囲いのある競技場で、監督が指揮する9人のプレーヤーから成る二つのチームの間で、1人ないし数人の審判員の権限のもとに、本規則に従って行われる競技である」(公認野球規則1.01)とあるように、そもそも審判は1人でした。野球の発展とともに審判も1人では判定が難しくなり、複数の審判でゲームをコントロールするようになります。そこで、一人と二人の間に、決定的な違いが生まれます。二人になると仕事を分担することになり、分担するには取り決めとコミュニケーションが必要になります。すなわち、審判法が確立し、メカニクスがシステムになったのです。打球を判定する人と、ランナーを担当する人との分業、ある打球に対して、それぞれがどのように動くのか。という取り決めこそがTwo umpire systemです。三人制審判は二人制の動きに1人追加した動きをします。4人制はさらに1人追加したシステムです。すなわち二人制の動きが基本になって、さらに進化していったシステムが3人制、4人制なのです。そういう意味で、本来、二人制が理解できなくては、三人制も四人制も本質的な理解はできないということになります。
アメリカでは、マイナーリーグ1Aや独立リーグは二人制です。2Aになると三人制になり、四人制は3AやMLBになってやっとできるものです。
NPBでも、アンパイアスクールができ、そこでは二人制を教えるようになりましたが、まだスクールだけです。公式戦を二人制で運営しているのは、日本中で関西独立リーグだけです。私たちは関西から、二人制審判が審判の基本であるという文化を根付かせていきたいと考えています。
二人制をベースに、後半戦では三人制や四人制にもトライしていきます。
また、今年度から、スピードアップを目指して、マイナーリーグを倣って、ピッチクロック制度を導入しました。これはランナーがいるときも、20秒以内に投球動作にはいらなければならいないというものです。社会人や大学で導入されている20秒ルールは二塁審判がストップウォッチで計っていますが、KDLではピッチクロック設置して、可視化しています。